2013年11月22日9:00
やっとこぎつけた。というのが実感だ。米国携帯キャリア3社が出資したモバイル決済ベンチャーISIS(アイシス)が、2013年11月14日、全米展開を開始した。2010年11月設立から苦節3年。
使えるカードは現在Amexとチェイスのカード。Amexはクレジットカードとプリペイドのサーブ(Serve)も使える。加盟店のクーポンやロイヤルティカードも格納できる。
Amexのサーブと提携することによって、ISISウォレットは、各種VisaやMasterCardのクレジットカードとデビットカードも使えるようになった。
利用者はAT&TやVerizon,T-Mobileが販売する40種類強のISIS Readyスマートフォンのどれかが必要。無料のシムカードをもらい、店頭でアクティベートしてもらう。その際、店員がISISウォレットの使い方を教えてくれる。これが結構面倒だ。
使える加盟店はコカコーラの自動販売機やジャンバジュース、トイザラスなど。まだマーチャント数はかぎられている。
利用促進のため、ISISウォレット保有者には、コカコーラ自販機で3回まで無料ドリンクをつけた。ジャンバジュースでは100万人にスムージー無料プレゼント。Amexサーブを使えば、最高200ドルまで20%キャッシュバックだ。期限は2014年1月31日まで。
ISISはNFC非接触決済をどこまで拡大することができるだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。