2012年9月11日8:14
「スターバックス カード」でより魅力的なサービスを開始
顧客との関係性を強化し、カード利用率を2倍に高める
「スターバックス カード」は、2002年12月、スターバックス店舗に来店していただく人によりスマートでシンプルにスターバックスを楽しんでいただくため、リチャージ機能付きのカードとして発行を開始した。当時、国内で発行された初のセンターサーバ型のカードとなった。同社では、「My STARBUCKS」会員専用サイトから、同カードへのクレジットカードでのチャージを開始するなど、顧客の利便性向上に力を入れている。
累計600万枚のカードを発行
季節に応じたデザインが好評を博す
スターバックス コーヒー ジャパンが発行する「スターバックス カード」は、これまで累計600万枚を発行。カードのデザインは約60種類に及ぶ。スターバックスらしい季節に応じたデザインを発行することで、ユーザーにとってお財布の中に入れても楽しいカードを目指したという。デザインは、海外で発行しているフェースに加え、桜のデザインなど、日本独自のカードも投入している。また、キーホルダーに付けて利用可能な「ミニ スターバックスカード」など、日本独自のサイズも用意した。
過去には法人向けのカード発行に注力していた時期もあったが、現在はスターバックスの個人の利用者を中心にカードを発行し、再来店を促している。法人向けのカードを発行していた時期に比べ、カードの利用率は着実に伸びているそうだ。
6月6日からは、スターバックス カードの新たな機能として「My STARBUCKS」会員専用サイトから、クレジットカード決済でチャージできるようになった。また、指定金額未満になると、指定金額をクレジットカード決済で自動入金を行う機能を追加。さらに、My STARBUCKS会員専用サイト上で、利用するスターバックス カードの残高を、登録している別のカードに移行できるようになった。加えて、利用中のスターバックス カードを紛失した場合、残高を補償するサービスも開始している。
「無記名のプリペイドカードのため、従来は、誰がご利用いただいているのかまでは把握できませんでした。季節ごとに新しいカードを発行すれば、都度利用は伸びますが、プリペイドカード機能のみのため、利用率はある程度のところで限界が来ます。今回、登録制度の導入により、個人と登録カードが紐づきますので、購買データをもとに感謝の気持ちを示し、アクションにつなげていきたいです」(スターバックス コーヒー ジャパン マーケティング・カテゴリー本部 WEB・CRMグループ CRMチーム チームマネージャー 清水省吾氏)
カード利用者はそのほかの顧客に比べ0.5回利用が多い
3年間の有効期限も撤廃し、サービス向上に力を入れる
米国では、2001年にスターバックス カードの発行を開始。2002年にはオンラインチャージのサービスをスタートしている。国内でもスターバックス カード利用者のほうが一般の利用者に比べ0.5回利用が多い。また、店舗全体の売上の約8%をカード会員が占めるが、3年後には米国同様に15%以上の利用を目指していきたいということだ。
また、従来のスターバックス カードは、3年間の有効期限を設けていたが、2012年6月6日以降に発行されるカードおよび2012年6月6日時点で有効なすべてのカードの有効期限を撤廃した。「有効期限をなくすことで、お客様の不満を解消し、より利用してもらうためのサービスを提供することが大切だと考えました」(清水氏)
「My STARBUCKS」会員に対し属性に応じたメール配信も展開へ
震災遺児の高等教育進学を支援するカードも発行
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