スマートフォンでタクシーの予約が可能な配車サービスを提供(日本交通)

2013年3月26日8:00

スマートフォンでタクシーの予約が可能な配車サービスを提供
カード情報の事前登録により、降車時の支払いが不要に

日本交通は、1928年創業の、東京最大手のタクシー・ハイヤー会社である。同社は、2011年1月18日から、国内発のスマートフォン向けタクシー配車アプリ「日本交通タクシー配車」および、2011年12月13日より日本マイクロソフトとの協業で「全国タクシー配車」アプリを提供している。同社では、事前にクレジットカード情報(JCB、American Express、Diners、Visa、MasterCard)を登録し配車依頼をすると、降車時の支払いが不要なサービスの提供を行っている。

日本交通へのタクシー注文の10%以上が配車アプリ
若い世代の取り込みにもつながる

 

日本初のタクシー配車アプリ「日本交通タクシー配車」「全国タクシー配車」

日本交通が提供する「日本交通タクシー配車」および「全国タクシー配車」は、スマートフォンとGPS機能により、タクシー約1万7,000台以上の中から、利用者の乗車場所近くを走行中の車両を呼ぶことのできるアプリケーションとなっている。また、日時を指定しての予約も可能だ。

「弊社1社だけではなく、全国でタクシーの配車依頼をアプリのみで完結できるため、多くのお客様にご利用いただいています。アプリを利用している方は若い世代が多く、新規のお客様の需要の掘り出しにも一役買っています。現在、日本交通へのご注文の10%以上は配車アプリからとなっています」(日交データサービス システムグループ リーダー 堀井正昭氏)

全国タクシー配車では、近くにアプリで呼べるタクシー会社がない場合、最寄りのタクシー会社の電話番号を表示するタクシー電話帳機能、地図上で乗車地・降車地を指定して概算料金を検索できる機能、タクシーを評価できる機能なども提供している。

すでに両アプリのダウンロード数は2月末で75万ダウンロードを記録。タクシー配車アプリ経由のタクシー売上は、10億円を突破している。法人、個人問わずに利用されており、リピーターも多いという。iPhone、Android、Windows Phoneでサービスを提供。日本交通タクシー配車ではiOSのシェアがAndroidよりもやや高いが、全国タクシー配車を含めるとほぼ同数となっている。

顧客からの要望を受け降車時の支払いが不要なサービスを開発
必要最低限の操作で利用が可能に

2012年12月5日からは、同社の決済代行を行う日立ソリューションズサービス、カード会社のジェーシービー、シティカードジャパン、三井住友カードと協力し、日本交通タクシー配車において、事前にクレジットカード情報を登録し配車依頼をすると、降車時に支払い手続きが不要になるタクシー決済サービスを開始した。まずは、東京、神奈川、埼玉の約3,700台で開始している。

スマートフォンでクレジットカード情報の事前登録、降車時はカードレスで降車が可能に

同社では、2年前からクレジット決済の構想を温めていた。日本交通 総合営業部 営業統括課 主任 根本祥陽氏は、「タクシーはもともとクレジットカードで決済できますが、降りる際に時間がかかります。また、場所によっては通信できないケースもありました。そのため、クレジットカードを事前登録し、スムーズに降車できないかというお客様からの要望がありました」と説明する。そのため、セキュリティを考慮したうえで、必要最低限の操作でサービスのご利用が可能になるシステムを開発したそうだ。

利用者は、事前にスマートフォンでクレジットカード情報を登録し、「乗車確認番号」を設定する。配車依頼を行うと、日本交通から「乗車確認番号」を記載した確認メールが配信される。タクシー乗車時に乗務員に印刷した確認メールを渡すか、メール画面を提示する。降車時は、メーターの金額を確認、「ご利用控え」を受領するのみで済み、決済端末処理や伝票へのサインなどの支払い手続きが不要となる。降車後、事前登録したクレジットカード情報を基に決済処理が行われ、乗車日翌日までに事前登録したメールアドレスに利用明細が送られる仕組みだ。

グループ売上高で日本最大のタクシー・ハイヤー会社である日本交通

また、本人利用だけでなく第三者の乗車にも利用できるため、子供に現金を持たせることなくタクシーに乗車させることも可能となる。

決済システムは、日立ソリューションズサービスの協力を得て開発した。カード情報は日本交通で保持しており、「システム的にはカード情報を暗号化して、従来の配車システムとは別の場所にカード情報を保持していますので、お客様は安心してご利用いただけます」と根本氏は話す。

現在、クレジットサービスへの登録者は2,000人強となっており、同社の想定以上に利用者がいるそうだ。2013年中には全国タクシー配車にもサービスを追加する予定だ。

このように、日本交通タクシー配車と全国タクシー配車は現状でも高い支持を受けている。日本交通は現在、キッズの定期送迎、ケアタクシー、観光タクシーなど、付加価値の高いサービスを展開しているが、今後はそれらのサービスについても配車サービスを提供していきたいとしている。

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