2015年4月9日11:56
日本交通、博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂、ACCESSの4社は、このほど日本交通グループが保有する一部のタクシーの車内で、iBeaconを活用して、東京23区、三鷹市、武蔵野市において情報配信サービスの実証実験を開始した。
同実験では、日本交通グループが保有する黒タク(黒色のタクシー)約1,600台の車内にACCESSのBeacon端末を搭載し、日交データサービスが提供する、iBeacon対応スマートフォン向けアプリ「日本交通タクシー配車」(50万人が利用)に対して情報を配信する。これによりアプリの基本機能(利用者からの要望に応じた指定場所へのタクシー配車等)に加え、「乗車時間」に注目したタクシー車内でのコミュニケーション機能として動画視聴連動型クーポンを提供する(利用者は、一回の乗車ごとにその機会を得ることができる)。利用者の「日本交通タクシー配車」アプリがタクシーの車内に設置されたBeaconに反応し、企業の動画広告を通知。乗車時から降車時までの視聴動画数に応じて、次回以降のタクシー料金の割引が受けられるクーポンが利用者の「日本交通タクシー配車」アプリに付与される仕組みとなる。
同実証実験は、4月6日にバージョンアップした「日本交通タクシー配車」アプリで体験でき、「日本交通タクシー配車」アプリのネット決済の利用者が対象となる。
今回の取り組みでは、博報堂DYホールディングス マーケティング・テクノロジー・センターが開発している屋外情報配信プラットフォームを活用。同屋外情報配信プラットフォームは、乗車した場所や時間帯、乗車回数に応じて、配信する情報を変更する等、屋外での情報配信に対して高い自由度と柔軟性を実現することができるそうだ。
なお、「日本交通タクシー配車」アプリは、カードレス・サインレスでタクシーが利用できる。姉妹アプリ「全国タクシー配車」とのシリーズ累計でダウンロード数が150万件を超え、アプリ経由のタクシー配車台数が200万台、タクシー売上は50億円を突破しているという。