2013年4月10日18:49
決済代行事業者のGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、fluxflex, Inc.と資本業務提携し、2013年4月から、インフラパートナーとしてfluxflexの開発者向けクレジットカード決済サービス「WebPay」の展開の支援を本格的に開始したと発表した。
WebPayはこれまでの複雑な決済システムのAPIではなく、Restful APIで実装できるため、決済システムの組み込みに要する、開発時間の短縮を実現することが可能だ。また、言語やOSに依存しないAPIのため、iOS・Android・Windowsなどのアプリ内課金においても容易に決済サービスを実装することができるという。
近年のWebサービスの構築・提供においては、開発者主導による「リーン・スタートアップ」が主流となっており、決済システムの要件にも、短時間で容易に組み込めることが求められている。また、昨今では、さまざまなデバイスごとにあるWebサービスやアプリでの課金・決済など、消費者の決済シーンは多種多様となってきていることから、言語やOSに依存せず、使いやすいAPIやライブラリの形で導入できる決済システムの需要が高まっているという。アメリカにおいても、決済システムの組み込みやすさを特長とする「Stripe(ストライプ)」のような決済サービスが注目を集め、加盟店数や取引高を伸ばしている。
このような背景のもとGMO-PGでは、今後、日本においても言語やiOS・Android・WindowsなどのOSに依存せず、組み込みやすさを追求した決済サービスが重要になると考え、同分野において高い知見と技術力を有し、Stripeと互換性のある決済APIを提供しているfluxflexと資本提携した。GMO-PGは、fluxflexへクレジットカード決済処理機能および加盟店契約のインフラを提供し、fluxflexはこれを導入して開発者向けクレジット決済サービスWebPayを展開する。GMO-PGは、クレジットカード決済処理機能および加盟店契約のインフラの提供を通じて、WebPayの展開を支援する。
開発者はWebサービスやアプリ内課金における開発の際、対応デバイス・決済画面の遷移等の柔軟性とAPIの複雑さが比例し、組み込みに相応な時間と労力を要していたが、決済システムにWebPayを用いることで、これらの柔軟性を担保しながらも決済システムの組み込みに要する開発時間の大幅な短縮を実現することができるという。
また、WebPayでは言語やOSを問わず利用できるよう、決済ライブラリの拡大を進めており、今後、さらに多種多様な端末やOSのWebサービスやアプリにおいて、課金機能を容易に実装可能になる予定だ。 GMO-PGとfluxflexは、2013年度200店舗を目標にWebPayを展開する。