モンゴルでのJCBカード取扱銀行の大幅拡大へ(JCB)

2013年5月16日17:20

ジェーシービー(JCB)の海外業務を行う子会社、株式会社ジェーシービー・インターナショナル(JCBI)は、2013年5月16日、モンゴルの中央銀行である Bank of Mongolia(モンゴル銀行)および大手商業銀行のTrade and Development Bank of Mongolia(TDBM)と提携し、モンゴル銀行が主体となって運営する国内カード決済ネットワークへの接続に関する「マスターライセンス契約」を締結したと発表した。

同国内決済ネットワークは、モンゴル銀行が、全国民に統一的なカード決済サービスを提供することを目的として2010年に設立した。現在、同ネットワークに直接接続するTDBMを含む大手4行を経由して、国内の全銀行が同ネットワークに接続しており、合計約7,000台の加盟店端末、約1,000台の ATM端末で、カードの利用が可能になっている。

今回の提携により、モンゴル銀行とTDBMは、同国でのJCB加盟店業務(加盟店との契約の締結や、JCBカードの取扱端末の設置、売上精算など)に関する「マスターライセンシー」となり、JCBカードの加盟店業務を行う銀行(サブライセンシー)と順次契約を締結していく。両行は、2013年末頃を目処に、国内の全銀行とJCBカードの加盟店業務に関するサブライセンス契約を締結していく予定だ。

今回の3者間提携は、近年、クレジットカード事業を拡大しているTDBMが、JCBのネットワークとモンゴル銀行が主体となって運営する国内決済ネットワークを接続することに合意し、実現したものだ。同提携により、 JCB加盟店網の拡大が効率的に進み、カードの使い勝手が短期間で大きく向上すると期待している。また、将来的な現地でのJCBカードの発行開始も視野に入れ、今後、現地銀行と協議を進めていくという。

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