2013年7月25日9:35
PayPal Pte,Ltd.,は、2013年7月23日、24日に開催された「Softbank World2013」において、店舗に訪れる前にスマートフォンで予約と決済を行い、店舗ではレジに並ばずに商品を受け取ることができる「Order Ahead」の仕組みを利用したウォレットサービスを紹介した。
Softbank World2013では、「PayPal Candy Shop」をオープンしデモを実施。利用者はアプリを立ち上げ、「お店情報」からPayPal Candy Shopを選択する。画面の「Order」を選択すると「注文履歴」やキャンディーのメニューが表示され、購入するキャンディーの数量を入力して、「カートに追加」する(追加後の変更も可能)。その後、「5分」「10 分」といったように商品の受け取り時間を選択し、PayPalアカウントによる支払いを行うと、注文IDとQRコードが発行される。
店舗には、注文ID、購入する商品情報、顧客の来店時間が送られ、スムーズな商品の受け取りが完了する。また、Order Aheadの仕組みを利用した人が多数訪れた際は、QRコードを利用して注文IDや購入する商品情報の確認を行うことが可能だ。
「店舗はWebブラウザを利用してサービスを導入可能であり、注文IDで管理しているため、個人情報の管理は不要です」(PayPal Pte,Ltd., マーチャントサービスマネージャー 依田寛史氏)
PayPalでは、加盟店の店員に名前を伝え、店員はチェックインリストから利用者を選択して決済が可能になる「PayPal Wallet」を提供しているが、今回の仕組みでは事前に決済が完了するため、店員の操作を簡素化できる。
「Order Ahead」の仕組みを利用したサービスは、フランスのマクドナルドや米国のジャンパー・ジュース(Jampa Juice)で採用されており、国内でも今年度中に1社でのローンチを目標にしている。