スマートフォン決済で世界有数の実績を築く「MAGTEK」

2014年1月28日9:30

スマートフォン決済で世界有数の実績を築く「MAGTEK」

米国・カリフォルニアにヘッドオフィスを構えるMAGTEKはスマートフォン向けの決済サービスに早くから参入した企業である。中堅や大手企業を中心に実績を重ね、米国を中心に世界40カ国でソリューションを提供しているという。同社 President,CEOのAnnamarie D.Mimi Hart氏に話を聞いた。

EMV ICカード対応製品も投入
中堅から大手の企業の採用が中心

――貴社は市場でもMPOSのビジネスに参入したタイミングは早かったと思いますが、まずは現在の実績からお聞かせください。
Annamarie D.Mimi Hart:台数としては非常に市場に出ています。もっとも売れている市場はアメリカです。

MAGTEK President,CEO Annamarie D.Mimi Hart氏
MAGTEK President,CEO Annamarie D.Mimi Hart氏

――米国や日本では、「PayPal Here」や「Square」といったソリューションが話題となっていますが、他社との差別化についてはいかがでしょうか?
Annamarie D.Mimi Hart:話題となっているソリューションは、ローコストの端末を使った、マイクロマーチャントと呼ばれる小さな商店を対象としていますが、私たちの製品はSMB(中堅・中小企業)やもっとプロフェッショナルなマーチャンダイザーを対象としています。そういったところは1日に1回だけではなく、取引の数も多いです。具体的な取引としては、20~250件を扱っている業者が中心です。私たちのリーダーは他社と比べてもしっかりとしたつくりになっていると自負しています。

――製品の価格やビジネスの形態についてお聞かせください。
Annamarie D.Mimi Hart:リーダーは販売していますが、しっかりとした値段をつけています。我々はヘビーユーザー向けの仕様となっています。また、SDK、ペイメントの支払いのアプリケーションも提供しています。国によっては支払いのプロセスも提供していることが差別化のポイントです。

――磁気ストライプだけではなく、EMV対応も行っていますね。
Annamarie D.Mimi Hart:弊社は、さまざまな商品を取り扱っています。我々の製品は磁気だけのものもありますが、EMV対応も行っています。磁気のリーダーとして使えますし、EMV ICカードを読むこともできます。そのため、チップ&ピン、サインも可能です。例えば、通信販売の場合、EMVの製品のキーパッドを使ってアカウントの番号を打ち込むこともできます。

――米国以外の展開はいかがでしょうか?
Annamarie D.Mimi Hart:弊社の製品は、ヨーロッパでも売れており、特にEMV対応の販売が伸びています。現在、世界40カ国でサービスを展開しています。

スマホ・タブレット連携製品では№1を自負
セキュリティ対策にも力を入れる

――MPOSの市場はセグメントができていないと思いますが、現在の立ち位置については、どのようにお考えでしょうか?
Annamarie D.Mimi Hart:恐らくスマートフォンやタブレットと連携した製品に関しては№1であると認識しています。例えば、Chase Paymentech(チェイスペイメントテック)という会社でも利用されています。リーダーは安全性に加え、セキュリティも高いです。また、磁気のヘッドまで暗号化しています。

スマートフォンやタブレットと接続する製品も販売
スマートフォンやタブレットと接続する製品も販売

――日本の市場はいかがでしょうか?
Annamarie D.Mimi Hart:もちろん考えています。すでにパートナーが日本の市場に入っています。

――ヨーロッパの場合は、スマートフォンとモバイルは分離された環境が求められます。
Annamarie D.Mimi Hart:すでに対応の製品も販売しています。端末とモバイルフォンはBluetoothを使って通信します。例えば、タクシーのドライバーが、支払いの際に自分のスマートフォンを上げる必要はありません。専用端末を使ってモバイルフォンに情報が入っていきます。

――米国ではスマートフォン決済の普及により不正利用も増えたと指摘するカードブランドもあります。
Annamarie D.Mimi Hart:我々は、最初にセキュリティのレイヤーをつくります。まず、MAGTEKリーダーとホストの認証を行います。例えばマルウェアがモバイルフォンの機種に入った場合でも、データは暗号化されており、キーが常に変わりますので、安全です。他に「キーピーチャー」というキーの機能があり、すべての磁気のアプリに対して指紋を入れています。クレジットカードのデータを読み込むときにカードで指紋を読み込みます。例えば、クローンのカードを不正につくった場合、マーチャンダイザーに不正があったというメッセージが送られます。

――今後の販売目標についてお聞かせください。
Annamarie D.Mimi Hart:弊社は、毎年500万のリーダーのソリューションを提供しています。モバイルはチャンスだと考えており、20%のセールスの増加が見込まれると思います。モバイルは成長が早いので、少なくとも1,000万ユニットは販売していきたいと考えています。すべての機器のセキュリティが大切になりますので、私たちの会社としては“EMVよりもさらに強くなっていく”のがキーワードです。アプリケーションに重要なデータが残らないなど、すべてのデータでセキュリティが守られているのが大切となります。

※取材は「CARTES 2013」会場にて

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