2014年3月12日10:05
普及が進むプリペイドカードの関連企業が集結
2014年3月4日~7日まで開催された「リテールテック2014」(主催:日本経済新聞社)では、「プリペイドカードパビリオン」のコーナーが設けられた。
同パビリオンでは、ビザ・ワールドワイドジャパンをはじめ、インコム・ジャパン、バリューデザイン、新日鉄住金ソリューションズ、凸版印刷、NTTデータが展示を行った。
インコム・ジャパンは、国内でローンチした「バニラVisaオンライン」や各種POSAカードに加え、インストア・デジタル・セールスを紹介。これは、従来の什器に加え、ポスターやカタログを店舗に掲出し、利用者はQRコードを読み取って店舗でゲーム、電子書籍等の商材を販売するという。店舗のPOSの改修などは基本的に必要ないため、国内での既存のPOSAの仕組みを活用できるのがメリットであるそうだ。
ASP事業者として数多くの導入実績を誇るバリューデザインは、インジェニコ製の決済端末、種付きカード台紙などを展示。プリペイドカードへのチャージが可能な「ARUNAS」製のチャージ機は他社が展開する製品よりも安価な60~80万円で納入が可能となっている。
TISは、国際ブランドプリペイドカード事業を行うための業務をワンストップで提供するサービス「Prepaid Cube+(プリペイドキューブプラス)」を紹介。すでに大手企業での採用が決定しているそうだ。「Prepaid Cube+」は、各種業務システムから、入会受付やコールセンターなどの運営業務までをトータルでサポートできるという。
そのほか、リテールテックジャパン2014では、富士通エフ・アイ・ピーが凸版印刷と共同で展開する「ギフトカードASPサービス」を紹介。同社では、他のASP事業者などと共同でギフトカード無料配布イベントなどを行い、市場を盛り上げているそうだ。
大日本印刷は、ブランドプリペイドカードの分野で国内屈指の導入実績を築いている。リテールテックジャパン2014では、ジャックスの「Visa TravelMoney」、ココカラファイン・クレディセゾンの「ココカラクラブカード」、NTTドコモの「ドコモ口座 Visaプリペイド」など、同社が支援を行ったカードを紹介した。