2010年8月4日 08:00
「TSUTAYA DISCAS」の会員数が100万人を突破
4月からスタートした「ドコモ ケータイ払い」の利用者も順調に増加
DVD/CDをPCのWebサイトやケータイサイトで借りることができるネット宅配レンタル。CD/DVDレンタルの業界最大手であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)でも「TSUTAYA DISCAS」の名称でサービスを展開している。同社では従来のクレジット決済に加え、4月27日から月額利用料金の新たな支払い手段としてNTTドコモが提供する「ドコモ ケータイ払い」を追加。ドコモ ケータイ払いでの決済は、DVD/CDネット宅配レンタル業界初のサービスとなったが、NTTドコモのケータイからの新規入会者の約7割が選択するなど、上々の滑り出しを見せている。
ケータイは20代の女性の利用が多い
ドコモユーザーの7割がケータイ払い
CCCが運営する「TSUTAYA DISCAS」はインターネットから会員登録し、DVD/CDを自宅へ配送する月額課金型を基本とするサービスである。TSUTAYA DISCAS利用者はまず、PCやケータイから会員登録し、好きなタイトルを選択する。DVD/CDは2枚1組で会員のもとへ届けられる。会員はDVD/CDを返却し、配送センターに到着後、次の2枚をレンタルできる仕組みだ。料金プランとしては月額980円で毎月4枚レンタルできる定額レンタル4、月額1,958円で毎月8枚までレンタルできる定額レンタル8、月額3,854円で毎月16枚までレンタルできる定額レンタル16などがある(料金はいずれも税込)。
TSUTAYA DISCASは当初、PCのWebサイトのみでサービスを行っていたが、昨年からケータイでの入会受け付けを開始した。Webもケータイも会員登録時にクレジットカード番号を入力し、毎月固定した金額を引き落とす月額課金サービスとなっている。今年の4月からは、NTTドコモの「ドコモ ケータイ払い」を新たに追加。NTTドコモユーザーは入会時に4桁のiモードパスワードを入力するだけでTSUTAYA DISCASの月額利用料金を月々の携帯電話料金と合算して支払うことが可能になった。登録可能なプランは定額レンタル8のみとなる。
「TSUTAYA DISCASは2002年から開始したサービスで、会員数は2008年9月に50万人を突破し、今年7月には100万人に到達しました。ここ2年は、約3倍のペースで会員数が伸びており、その要因の1つとしてケータイの入会を開始したことが挙げられます」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ 社長室 広報担当 高橋祐太氏)
5月時点でのTSUTAYA DISCASに占めるケータイでの入会者の割合は約20%だが、6月、7月にかけてその比率はさらに高まっているという。傾向としてPCからの入会の場合は30代、40代男性の利用がメインだが、ケータイの場合は20代の女性の入会が多い。NTTドコモのユーザーに限定した場合、支払い手段としてドコモ ケータイ払いを選択しているユーザーは約7割を占める。CCCではドコモ ケータイ払い開始により、新規顧客を獲得の手応えを感じている。
DISCASでのTポイントサービスも開始
今年度末までに125万人を目指す
高橋氏によるとTSUTAYA店舗とTSUTAYA DISCASでは顧客の属性は基本的に異なり、競合することはほとんどないという。例えば、TSUTAYAなどが展開するTポイントの会員数は3,500万人を超えているが、会員の年齢層の約6割は20代だ。TSUTAYA DISCASは仕事の都合上、なかなかCD/DVDを見る時間がなかったり、店舗の営業中にレンタルできない人の利用が多い。時間に余裕のある人でCD/DVDを頻繁にレンタルする人はTSUTAYA店舗に足を選ぶが、時間に余裕がなく、借りた商品をゆっくり見たい人はDISCASを選ぶ傾向にある。
同社では2008年からTSUTAYA DISCASの利用でもTポイントが貯まるサービスを開始。顧客の利便性を向上させている。当面の目標会員数は今年度末で125万人。決済手段も顧客の要望があり、提供事業者との話がまとまれば拡大していきたいとしている。
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