2014年6月5日9:56
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、セキュアICファミリ「STPay」を発表した。接触型カード(オンライン/動的データ認証)から高性能デュアル・インタフェース・カードに至るまで、米国内のすべての決済カードに対応しており、同国でのEMV IC化をサポート可能だ。
STPayは、90nmプロセス技術を採用したセキュアICをベースとしており、すべての主要決済システムに対応する認定済み決済アプリケーションが実装されている。STPayにより、米国におけるEMV対応カードへの切り替えをサポートできるそうだ。接触型クレジット/デビット・カード・ソリューションは、同一のセキュアIC上に、Visa、MasterCard、American Express、Discoverの4つの主要決済アプリケーションを搭載している。これにより、カード・メーカーおよびカード発行会社のコストが削減され、マルチ・アプリケーションのサポートに必要なロジスティックスと個別設定スクリプトが簡略化されるそうだ。
デュアル・インタフェースに対応するSTPayは、高性能ARM SecurCore SC000 32bitセキュア・コアおよび業界標準のISO/IEC Type 14443A非接触型インタフェースを採用するとともに、EEPROM(最大38KB)を内蔵しており、非接触型およびNFC対応POS端末を使用した取引を迅速化することが可能だ。5種類のデュアル・インタフェース・アプリケーションのうち2種類は、実績のある非接触型のSPS Ebooster技術の使用が認定されている。また、非接触型インタフェース用のその他のアンテナにも対応している。
STPayの全製品が、Global Platform、Visa Open Platform(VOP)およびCard Personalization Specification(CPS)規格に準拠しているため、業界標準の個別設定システムを使用して発行することが可能となっている。
また、STPayは、Datacard GroupのCard Validation Program(CVP)にもPlatinumレベルで加わっている。Datacard GroupのSmart Card Profile Managerの顧客は、STPay用スクリプトを表示価格の最大30%割引で入手することが可能となっている。