2019年10月23日17:47
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、決済用システム・オン・チップ(SoC)「STPay」の次世代製品「STPay-Topazファミリ」を発表した。
同製品は、セキュリティや決済機能に関する認定に対応し、認証済みJavaCardプラットフォームで動作する決済アプリケーションを搭載しているため、ICカードへの実装が容易だという。また、STの決済用SoCとして初めて40nm Flashメモリ技術を採用して製造した。さらに、最新のArm SecurCore SC000 RISCプロセッサ(32bit)や暗号化アクセラレータなどのサイバー保護機能を搭載するST31P450セキュア・マイクロコントローラをベースとしており、高度なサイバー攻撃を防ぐことが可能だ。
また、国際的な決済方式であるVisa、Mastercard、American Express、Discover、JCB、CUP(中国銀聯)に加え、各国の決済方式であるElo(ブラジル)、RuPay(インド)、Interac(カナダ)、BankAxept(ノルウェー)、eftpos Payment Australia(オーストラリア)、タイ銀行協会などに対応している。銀行のアプレットに合わせて交通機関のアプレットが必要になる場合は、MIFARE Classic、MIFARE Plus、MIFARE DESFireのライブラリ、およびCalypsoがオプションとなる。
STPay-Topazは、カードへの実装を容易にするため、インレイおよびアンテナ技術の幅広い業界規格に準拠した非接触またはデュアル・インタフェースの形状で、カット済みウェハまたはマイクロモジュールの状態で提供する。STPayの開発エコシステムには、スクリプト開発、動作検証、パーソナライゼーションに役立つツールやサンプル・スクリプト、およびSTのエンジニアによるサポートなどが含まれている
なお、STPay-Topazファミリの最初の製品となるSTPay-Topaz-1は現在サンプル出荷中だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト