2014年8月15日9:00
Squareは磁気カードリーダにしぼった展開をしてきたが、機は熟したとみてICカードリーダを投入することになった。リリース予定は2015年10月だ。
米国はカード不正の温床である。全世界のカードトランザクションのうち、米国の取扱件数は4分の1。にもかかわらず、カード不正の過半が米国で発生している。
原因は米国の磁気カード依存度が高いこと。磁気カードは偽造しやすい。ICカードの偽造にはコストがかかり不正を働いても採算が合わない。
米国カード業界は、POSやカードのIC化を推進するには何兆円という膨大な費用がかかるため躊躇していた。が、大手小売流通のターゲットやニーマンマーカスでおきた顧客情報の漏洩をきっかけに、米国は磁気カード依存からようやくICカードへ舵を切った。
Squareの新しいカードリーダはICと磁気の両方を読みとれる。価格は未定だが、有料になるもよう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。