2014年9月12日14:07
スマートフォンやタブレットを使ったクレジットカード決済サービス「Coiney(コイニー)」を展開しているコイニーはこのほど、アクセンチュアが受託した、復興庁の『「新しい東北」先導モデル事業』の「スマートフォン等でのカード決済の導入を通じた地域経済の活性化プロジェクト」へパートナー企業として参画すると発表した。
同プロジェクトでは、スマートフォンやタブレット端末を使ったカード決済ができる仕組みを活用した実証実験を開始する。実証実験は、スマートシティ推進協議会を設立してICTを活用した地域づくりに意欲的に取り組むなど、情報通信技術との親和性が高い会津若松市にて、事業者側の初期費用を抑えてカード決済環境の整備を促進するとともに、旅行者(消費者)に多様な決済手段を提供し、旅行消費額の増加を図ることを目的に行われるという。
東北地方の復興にとって重要な観光において、旅行者の増加を通して経済効果を波及するためには、旅行者へより利便性の高い環境を提供することが必要となる。特に、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、外国人旅行客の増加が見込まれており、クレジットカードの利用率の高い外国人旅行者への対応が求められる。
今回の実証実験において旅行者へ多様な決済手段を提供し、旅行消費額の増加などといった効果を確認することができれば、スマートフォンやタブレットを使ったクレジットカード決済サービスの普及が促進していくことが考えられ、「Coiney」の導入を通して東北地方の地域活性化に貢献していきたいとしている。
なお、実証実験は、9月21日~23日に福島県・会津若松市の鶴ヶ城で開催されるイベント「會津十楽」(主催:サムライシティプロジェクト実行委員会)を皮切りに開始し、イベントに出展する全27店舗へ「Coiney」を導入する。
9月24日には、会津若松市内の事業者を対象とした導入支援セミナーを実施。その後も同エリアで複数のセミナーを実施する予定となっており、年内に「Coiney」を会津若松市内の100店舗以上に導入することを目指すという。
それに伴い、10月より半年間に渡り、通常営業時での実証実験も開始し、Coiney導入前後で消費額の変動等の効果検証をアクセンチュアとともに行う。また、今回の実証実験における「Coiney」を利用して得た収益の一部を会津若松市の地域活性化のために還元していくそうだ。