2014年9月22日14:38
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、全日本空輸(ANA)と、ANAの国内線機内において交通系電子マネー「Suica」の決済を利用できる機内販売システムを共同で開発したと発表した。
キヤノンMJとANAは、2001年よりANAが運航する国内線および国際線の機内販売システムを共同で開発し、運用してきた。2013年7月には、ANAが電子マネー「楽天Edy」の決済に対応した国内線の機内販売システムを採用、導入した。このほど両社はSuicaの決済に対応した国内線機内販売システムを共同開発し、ANAが10月1日よりサービスを開始する。
利用者は、ANAの国内線機内販売を利用する際に、これまでは現金やクレジット、楽天Edyなどで決済し購入していたが、今回のシステム開発によりSuicaも利用できるようになる。「Suica」に対応したことで、決済時間が現金およびクレジット決済に比べ大幅に短縮されるとともに、決済手段の選択肢が増え利便性が向上するそうだ。
キヤノンMJは今回のシステム開発において、客室乗務員が使用する決済端末として、キヤノン製のハンディターミナル「PRea AT-3700」を活用している。「PRea AT-3700」は電子マネーや接触ICクレジットカード、磁気クレジットカードなどの決済に対応したハンディターミナルとなる。また、その決済システムの仕組みとして、店舗や移動販売などの対面販売業務でその場で決済とPOS(販売時点情報管理)ができるシステム基盤を開発したという。