2014年9月30日7:30定例セミナー300回、NCBレポート300号記念パーティーを開催日本カードビジネス研究会では今後もキャッシュレス化を推進
日本カードビジネス研究会は、2014年9月29日、「NCB25年の軌跡からみえた カード・ペイメントの未来」と題し、300回記念講演と記念パーティーを行った。
日本カードビジネス研究会は、故岩崎和雄氏を中心としたカード・クレジット業界の有志により、1989年に発足。先進企業等による定例セミナーおよび公開セミナーの開催、カードビジネスを分析する月刊ニューズレター「NCBレポート」の発行などを行ってきた。会員にとって「時代のアンテナ」役であり続けるよう、情報を発信してきたという。
定例セミナーの300回記念講演では、日本カードビジネス研究会代表の佐藤元則氏が現在と過去を対比しながら、カード・ペイメント業界の未来を展望した。今回は、1990年~1994年の「ノンバンクカード隆盛期」、1995年~1999年の「電子マネー勃興期」を振り返り、実際の失敗の教訓を現在と比較しながら、成功のポイントについて解説した。
セミナーの後は、300回記念パーティーを開催。佐藤氏が故岩崎和雄氏の後を受け、日本カードビジネス研究会の代表に就任して約15年。冒頭 挨拶した佐藤氏は、「夢を言葉に託して日々努力し続ければ、その言葉は形を成すと信じている」と話した。日本カードビジネス研究会の夢は“キャッシュレス社会の創造”となる。現金が生まれて2,700年。まだまだ日本は現金が中心の社会であり、それをゼロにするのは時間がかかるが、キャッシュレス社会の実現を夢見て、言動を続けてきた。経済産業省では、「クレジット決済の健全な発展に向けた研究会」の中間報告で、2020年に世界で最もクレジットカードが使いやすい環境を整備することを目指すと発表したように、キャッシュレス化の波が加速するチャンスが到来しているという。
続けて、来賓代表として、クレディセゾン代表取締役社長林野 宏氏が挨拶。その後を受け、エム・ピー・ソリューション 取締役 林 和宏氏が乾杯の挨拶を行った。さらに、NCBセミナーの歴史を彩った過去のセミナーの講師を紹介するコーナーも設けられた。今回の記念パーティーには約100人が参加したが、その4分の1が過去にNCBセミナーで登壇した講師の参加となったそうだ。
同パーティーは参加者同士の交流を深める機会となったが、開催時間を30分延長するなど、好評だったようだ。
会の最後は、日本カードビジネス研究会 事務局長 姥貝徳尚氏が、参加者に感謝の意を述べるとともに、今回の300回から、「400回、500回とつなげていきたい」と意気込みを語った。
日本カードビジネス研究会では「定例」「公開」セミナーを定期的に開催している。今後のセミナーの予定は同研究会のWebページに掲載されている(http://www.ncbi.jp/ncbhp/)。