2014年10月7日9:00
ついに念願かなって、ウォルマートは低額の銀行口座を提供することになった。10月末までに全米展開の予定。といっても独自で銀行を設立し、業務をおこなうわけではない。
これまで提携プリペイドカードを発行していたグリーンドットからサービスを受ける。グリーンドットは銀行を買収し、ゴーバンク(GoBank)というネーミングでリテールバンキングサービスを提供している。
対象は18歳以上のウォルマート客。本人確認できればだれでも銀行口座を開設できる。低額口座というのは一般の銀行よりも口座維持費やオーバードラフト費用が安いということ。米国の銀行では残高を割ると手数料がかかる。
ウォルマートの場合、毎月のダイレクトデポジット額が500ドルを切ると、8.95ドルを徴求する。500ドルという額は、生活保護や年金生活者で十分対応できる金額だという。つまり8.95ドルを払わなくていい。
プリペイドカードで上場し、銀行を買収したグリーンドット。ウォルマートとの連携をバンキングサービス提携でさらに強固なものにした。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。