2014年10月22日19:59
国際ブランドのMasterCardと、ノルウェーのZwipeは、世界初の指紋センサーを搭載した非接触決済カードの発行において提携したと発表した。
ノルウェーの金融機関 Sparebanken DIN(Eikaグループ)での試験運用の成功を受けて、今後発行されるZwipe MasterCardカードは、高い安全性を確保することができる決済ソリューションとなるそうだ。同カードには、生体認証センサーが搭載されており、カード会員の生体認証データを記録する、安全性の高いZwipeの生体認証技術が使われているという。加えて、EMV1認定を受けたセキュア・エレメントおよびMasterCardの非接触決済アプリケーションも搭載されている。これにより、世界で初めて、生体認証の安全性と、非接触決済の迅速性や利便性を両立するカードが誕生したそうだ。
カード会員の指紋データは、外部データベースではなく、直接カードに記録される。カード利用者は、簡単な方法で指紋をスキャンするだけで、Zwipe MasterCardカードを使って非接触決済を行うことができる。市場に出回っている他の非接触決済カードと異なり、金額にかかわらずPINコード(暗証番号)入力の代わりに、生体認証を行うだけで、支払いが可能だ。
Zwipeは、標準的なカードと同じ形状で、あらゆる決済端末に対応する次世代カードの開発に取り組んでおり、2015年の提供開始を目指している。同カードは、決済端末の電力を利用するため、カードそのものにはバッテリーが不要だ。