2014年12月25日8:00BitPayがNFCによるビットコインのワンタッチ決済をリリース
仮想通貨であるビットコイン(Bitcoin)の決済サービス事業者であるBitPay(ビットペイ)は、ビットコイン決済を代表する企業として有名だ。同社では、POS加盟店向けにNFC決済によるビットコイン決済をリリースした。
約4万5,000店舗と提携
NFCによりQRコードに比べ迅速な決済が可能に
ビットコインは、インターネット上で流通している仮想通貨の1つで、銀行などを介さずにP2P(peer to peer)で取引が可能な点が特徴となる。ビットコイン決済のサービスプロバイダーであるビットペイは現在、約4万5000店舗と提携。「Payment Gateway API」や、eコマース用プラグインで導入できるのが特徴となっている。
すでに数多くのeコマースのプラットフォームと提携しており、加盟店では家電製品のNew Egg(ニューエッグ)等で導入されているそうだ。価格については、ベーシックプランは無料となり、月300$の支払いで手数料が不要なサービスも提供しているという。
BitPayでは、米国・ラスベガスで開催された「Money20/20」にあわせ、POS端末のアプリを利用する加盟店向けのNFC決済をリリース。従来はQRコードを立ち上げて読み取るため、若干の手間がかかっていたが、ワンタッチでビットコインの支払いが可能となる。
米国と欧州を起点にサービスを展開
将来的にビットコイン決済は拡大
BitPayでは現在、米国とオランダのアムステルダムを起点にサービスを展開。同社では多言語への対応なども進めているという。
なお、ビットコインでは、取引・支払・送金等の承認に10分程度必要だが、企業側に若干リスクを伴う可能性はあるという。また、為替の変動する可能性もあるが、同社でも毎分調べているそうだ。
BitPay Co-Founder, Executive Chairman Tony Gallipi氏は、「最近では、コンシューマー(消費者)や加盟店の関心はさらに高まっており、将来的に、ビットコインはさらに受け入れられる決済手段になる」と考えており、時間は必要だが市場は拡大すると見ている。
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて