2015年1月5日9:00
Squareがスターバックスの出資を受け、スターバックスの決済に参画したのが2013年。その提携に終止符が打たれようとしている、という噂が流れた。
Squareはスターバックスで決済サービスとともにモバイルウォレットサービスも提供していた。スターバックスでこのウォレットを使えば、バーコードを表示するというものだった。
ところがSquareは独自のモバイルウォレットを廃止。App StoreとGoogle+の両方からウォレットアプリを削除した。既存ウォレット保有者は利用できるが新規顧客は利用できない。その既存顧客も今後ウォレットを利用できなくなる。
かわって、SquareはSquare Orderでウォレットを復活。ショップに入店し、名前を名乗るだけで、決済できるというもの。タブズ(Tabs)というサービス名に変更している。
いっぽう、スターバックスではSquare Orderと同様の事前予約サービスを開始。スターバックスのスポークスパーソンによると、独自にモバイルオーダを構築し、世界規模のロイヤルティプログラムにするという。
蜜月終焉かという噂は、ウォレットをめぐる双方のスタンスの違いから出てきたようだ。しかし、決済領域ではこれからもSquareがスターバックスと密接に連携していくという。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。