2015年1月22日9:00
現金をあまりもち歩かない米国人だが、100ドル札はどんな使われ方をしているのだろうか。ボストンFRBは、米国消費者の100ドル札の保有と利用状況を調査した。
100ドル札をもち歩いている消費者は5.2%だったが、100ドル以上もち歩いている人は22%いた。400ドルから699ドルをもっていると回答した人のうち64%は、1枚以上の100ドル札をもっている。
裏を返せば、米国消費者の78%は99ドル以下の現金しかもち歩いていないということである。このなかには、19ドル以下の現金しかもち歩かないという人が28%いる。
100ドル札を使っての購入はほとんどが100ドル以下。100ドル以上の決済で100ドル札が利用されるのはわずかだった。サイフの中身を減らすために100ドル札をもっているケースが多いようだ。
つまり、100ドル以上の購入は現金ではなく、非現金決済手段が利用されているということである。FRBによれば、100ドル札の購買力は1969年から下がりつづけているという。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。