2015年2月13日9:32
セガは、ユニカおよびTFペイメントサービス(TFPS)と共同で、ゲームセンターをはじめとしたアミューズメント施設におけるマルチ電子マネー決済システムの取り扱いを開始すると発表した。これにより、アミューズメント施設におけるすべての決済シーン(現金・店舗内専用電子マネー・パブリック電子マネー)への対応が可能になる。
同決済システムでは、決済端末上は必要最小限の処理にとどめ、電子マネーの認証をサーバー上で行う”シンクライアント型”を採用した、TFPSの「シンカクラウド」を利用するため、低コストで多機能なサービスを、高いセキュリティで提供できるという。また、無線方式の採用により、店舗内でのアミューズメント機器の移動も容易に行うことが可能だ。
具体的には、店舗内の電子マネーチャージ&ディスチャージ機において、ユーザーが手持ちのICカードを店舗内専用電子マネーの媒体として利用することができる。また、近年利用が広がっている各種パブリック電子マネーにも順次対応を予定している。これらにより、ゲーム機ごと、あるいは日時やシーンに応じた価格設定が可能になり、決済方法の複数化でユーザーの自由度が上がり、店舗における売上拡大が期待できるという。
アミューズメント機器に取り付ける端末としてユニカが開発した「Game Account Unit/GAUⅢ」を採用。同端末はユニカがアミューズメント施設の電子化を目的として開発し、すでにメダル転送機能として実績もあるという。さらに NFC機能においてFeliCa性能検定Mクラスの認定を取得することによりマルチ電子マネー決済を行うことができる機能の追加を予定している。また、店舗内のデータの送受信は無線方式のため、アミューズメント機器設置レイアウト変更も従来と同じような自由度の高さを確保できるという。
TFペイメントサービス 取締役 最高執行責任者 南宣吉氏によると、対応する電子マネーは、基本的にはポストペイも含め主要な全ブランドへの対応を予定しているが、「シンカクラウドでの対応準備が完了し、ビジネススキームの合意に達した順で、順次展開していく」という。また、今回はアミューズメントセンターのみの対応となるが、「シンカクラウドはネット決済も対応できるため、将来的にオンラインゲームとの連携等も考えられる」としている。