2015年2月18日9:25
NTTインターネットは、2015年2月より地方公共団体向けの新たなサービスとして、地方公共団体で利用されている高セキュリティ回線のLGWANと同社の金融機関ネットワークサービスを組み合わせた、LGWAN口座振替データ伝送サービスの提供を開始すると発表した。
これまで、口座振替のデータ授受媒体として長らく主流だったFDやCMT(カートリッジ磁気テープ)は、金融機関の取り扱い中止や装置の製造・保守切れなどの課題が表面化している。この課題解決策の1つに伝送化がある。伝送化により、誤配送・配送遅延・情報漏えい等の人的ミスに関わる不安の解消も期待できる。しかしながら、専用の機器や回線などの設備に関する構築コストの負担が大きいことが、これまで導入の障壁となっていたそうだ。
「LGWAN口座振替データ伝送サービス」は、地方公共団体庁舎内のLGWAN(総合行政ネットワーク)に接続しているPC端末から、口座振替依頼・結果データの授受ができるサービスだ。LGWANは地方公共団体様で利用されている高セキュリティ回線であり、同社はLGWAN-ASPプロバイダであることから、既設のLGWANにてサービスを利用してもらうことが可能だ。また、Webブラウザ上で操作を行うため特別なソフトも必要ない。
同社と金融機関との口座振替依頼・結果データの授受は、国内金融機関との豊富な接続実績と20年以上の安定した運用実績のある同社の「金融機関ネットワークサービス」と同じインフラを利用して行うそうだ。 同社は、全国の金融機関とネットワークで接続し、口座振替依頼・結果情報等の授受をCMTやDVDなどの媒体に代えて伝送する金融機関ネットワークサービスを提供し、口座振替業務の伝送化を推進していくという。