2015年3月11日9:00
オンラインから地上の小売・サービス市場を狙うPayPalは、2.8億ドル(300億円強)で決済ベンチャーを買収すると発表した。Apple Payやグーグルウォレットに対抗する措置とみられる。
買収するのはペイディアント(Paydiant)。モバイル決済サービスをファストフードのサブウェイやキャピタルワン、小売チェーンのハリスツウィードなどに提供している。
ペイディアントプロジェクトの中で最も期待されているのが、ウォルマートやターゲット、シアーズ、エクソン、ウェンディーズなどが推進する独自流通モバイル決済のカレントシー(CurrentC)である。PayPalにとってこの契約が魅力的に映った。
買収が完了するのは3月か4月になる見込み。今年IPOを予定しているPayPalにとって、ペイディアント買収は成長戦略のシナリオのひとつとなる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。