2015年4月14日11:04
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、セキュアなサーバ運用を強化する「Tectia SSH(テクティア エスエスエイチ)」シリーズを2015年4月13日に販売開始した。同社では4年間で2億円の売り上げを目指す。
「Tectia SSH」シリーズは、サーバやネットワーク機器のメンテナンスに標準で使われているSSHを発明したSSH Communications Security社(フィンランド)が開発した製品群となる。
近年、機密情報のセキュアな管理施策として内部通信においてもSSHが利用されている。SSHの認証にはIDやパスワードが用いられることが多いが、頻発するSSHブルートフォースアタック(ID,パスワードの総当たり攻撃)の対策として公開鍵による認証が注目されている。しかし、サーバやクライアントが多数存在する環境では鍵の管理が煩雑となり運用負荷の増大が課題となっている。この課題を解決するために多くの企業において公開鍵の管理製品の導入が求められており、同機能を持つ「Tectia SSH」シリーズを同社が提供するという。
「Tectia SSH」シリーズとしては、世界初のSSH鍵管理製品となる「Universal SSH Key Manager」、アプリケーション通信(FTPやソフトウェア等)を透過的に暗号化できる「Tectia ConnectSecure」、暗号化と認証技術により「PCI DSS」にも対応可能なSSH環境でサーバ間通信を行うことができる「Tectia SSH Client/Server」がある。価格は、Universal SSH Key Managerが398万円~(50サーバライセンス)。Tectia ConnectSecureが12万2,000円、Tectia SSH Serverが15万3,000円、Tectia SSH Clientが3万4,000円となっている。