2010年8月3日 20:16
ディアイティは8 月3日、Tectia社(旧SSHコミュニケーションズ・セキュリティ社)のTectia MFT Portalを8月15日から販売開始すると発表した。
Tectia MFT Portalは、DMZ上を通過するデータから情報が漏えいする危険性を回避する目的で設計されたソフトウェア。HTTPSでユーザから送信されたデータは、DMZ上に設置されたTectia MFT Portalサーバを通過する際に、自動的にSSHプロトコルに変換され、セキュアな暗号化通信として指定のサーバに送信される。従来のDMZ上のサーバのように、データがハードディスクなどに蓄積されることがないため、たとえサーバが攻撃されても情報が流出することはないという。また、送信データはサーバ通過時にリアルタイムでSSHプロトコルに変換されるため、通信中の情報漏えいも防止される。
ユーザインターフェースにはWebブラウザを採用。ユーザによる誤送信を防ぐとともにアクセス制限などの設定が容易にできるため、管理者の負担を大幅に軽減できるという。また、LDAPやActive Directoryとの連携も可能であり、ユーザログはすべて監査ログとして保管され、Webブラウザから必要なデータを抽出することもできる。
販売価格は「Tectia MFT Portal」が50ユーザライセンス付で290万円(税別) 。ターゲットはeコマース事業者、PCI DSS適用事業者、一般企業、研究機関などで、初年度10サイトの販売を見込んでいる。