2015年7月14日14:29
凸版印刷は、金融機関が店頭でICキャッシュカードを約20分で発行し、顧客にその場で渡すことができるキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS(トッパンエイシス・ビーエス)」を販売しているが、このほどVisaデビット機能付きキャッシュカードとローンカードに対応し、スルガ銀行の「Visaデビット機能付きキャッシュカードの即時発行サービス」で採用されたと発表した。
すでにスルガ銀行のコミュニケーションスペース「スルガ銀行d-labo湘南」に導入されており、Visaデビット機能付きキャッシュカードの店頭での即時発行サービスは、今回が日本初となるそうだ。
凸版印刷は、金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し、顧客にその場で手渡すことができるICキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」を提供しており、これまでに複数の都市銀行や地方銀行、クレジットカード会社などに採用されているという。スルガ銀行は顧客の利便性の向上を目指し、このほど「TOPPAN ACIS-BS」を採用。Visaデビット機能付きのICキャッシュカードを店頭で即時発行できるサービスが可能になった。
凸版印刷の高機能カード発行機「CP-6000M」は、Visaデビット機能付きのキャッシュカード発行の要望に対応し、従来の印字に加えインデント機能およびエンボス機能を有した15券種のカード装填を標準仕様としたカード発行に対応している。「TOPPAN ACIS-BS」では、金融機関のホストから送られるキャッシュカードの発行情報を元に、トッパングループ・データセンターでカード発行情報を生成し、ASPサービスとして提供する。従来、ICキャッシュカードが利用者に届くまで相応の郵送期間がかかっていたが、同サービスを利用することで、店舗担当者が発行指示後、店頭で即時にカードを発行できるそうだ。また、専用の操作PC から、カード在庫照会や、日次発行状況照会など効率良く業務を行えるアプリケーションも標準機能で提供する。
なお、「TOPPAN ACIS-BS」では、システム・ファシリティを常に二重化し、万一の障害時も業務継続が可能なシステム構成としている。
凸版印刷は、ICキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」の導入サポート、発行機/ASP サービス、保守サービスなどの機能を拡充し、全国の金融機関に向けて拡販。2017年度に10億円の売上を目指す。