2015年9月10日18:24
英国・Power Technology 社の日本法人であるパワーテクノロジー・ジャパンは、eコマースプラットフォーム「PowaTag」の日本市場での本格的な販売とサービスの提供を2015年秋より開始すると発表した。
「PowaTag」は小売業界向けに開発された電子決済システムで、これまでに世界で1,200を超えるブランドが「PowaTag」を採用している。PowaTagは、モバイル端末に専用アプリをインストールすれば、顧客が自由に買い物と決済を行えるeコマース専用の決済アプリケーションとなる。同社によると、PowaTagは既存の決済システムに代わるソリューションではなく、既存のシステムとの相関性に優れ、その利用をさらに発展させることが可能なソリューションであるという。
消費者はPowaTagを使用すれば、2タップで好きなブランドの商品をオンラインで購入することができる。PowaTagのアプリをインストールすれば、消費者は店舗でモノを購入しても、並んで支払いをする必要がなく、またレストランで食事をする場合も、注文した時点で決済されるなどの利便性を享受できる。店舗側にとっては効率性が高まり、事業上のコストカットに役立てることができるという。
なお、PowaTagを使用する場合、専用のビーコン(無線標識)が必要になる。ビーコンを店舗やイベント会場に設置すると、Bluetoothのシグナルが発信。同シグナルは、PowaTagアプリケーションをインストールしたスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を持った顧客が近付くと、自動検出する仕組みとなる。ビーコンがステータスを検出すると、顧客は、PowaTagアプリで来店のウェルカムメッセージやその他のプロモーションメッセージを、プッシュ型のメッセージで受け取ることができる。その際、システム側は新規顧客なのか既存のリピーター顧客なのか、既存顧客の場合、オンライン、オフラインでの購買記録を瞬時に判断し、顧客ごとに固有認識を行う。顧客は店側から自分だけのメッセージを受け取ることが可能になり、一方、店側は顧客単位で最新情報のお知らせやキャンペーン情報の発信が可能になる。