2016年2月1日8:55
大日本印刷(DNP)は、企業に対する標的型サイバー攻撃への対策要員を訓練、養成するアカデミーの運営会社「株式会社サイバーナレッジアカデミー」を2016年3月に設立する。
DNPは、インターネットデータセンター(IDC)の運営や3-D Secure(セキュア)の運用、ペイメントカード業界のセキュリティ基準「PCIDSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」など、情報セキュリティに関わる事業を数多く手掛けてきた。今回、セキュリティ技術者の判断力や連携スキルなどを高めるために、これまで培ってきた知見やノウハウを活かし、現実に起きうるさまざまな脅威に対抗するサイバーセキュリティ技術者を集中的に訓練し、養成するアカデミーを3月より開始する予定で、その運用を行う新会社を設立することとなった。
具体的には、体験重視の実践演習となり、座学中心の一般的な講習と異なり、全体の7割におよぶ実践演習を実施。また、個人のスキルアップだけではなく、チーム力とリーダーシップを醸成する。さらに、攻撃シナリオを用いて、隔離された仮想環境上で演習を実施する。そんほか、受講者のトレーニング評価結果から、課題抽出と解決を図る。
サイバーナレッジアカデミーでは、あらゆる業種・業態の情報セキュリティ部門に従事する技術者が、サイバー攻撃に対処するためのスキルアップとチームワークの向上を図ることができる同アカデミーを運営し、2020年度までの5年間で30億円の売上を目指す。