2010年9月6日12:15
電通国際情報サービス(ISID)は9月6日、クレディセゾンが進めるネットビジネス拡大施策の一環として、会員分析を容易に実現するマーケティング支援システムを構築したと発表した。同システムは、米QlikTech社が開発したインメモリ型次世代BIツール「QlikView(クリックビュー)」の採用により、3カ月という短期間での稼働を実現しているという。
クレディセゾンでは従来、「セゾンカード」「UCカード」という2つのカードブランドサイトの会員管理システム、及び同社が運営するショッピングモールサイト「永久不滅.com」の営業実績レポートシステムが独立して存在するため、これらを統合した多角的な分析が困難であったという。また、ネット会員拡充施策の1つとして、「永久不滅.com」関連のサービスサイトを統合し、非カード会員へのサービス開放を9月1日より実施している。このため、さまざまな属性をもつネット会員の分析を、柔軟かつ低コストで行えるシステムの構築が急務となっていたという。
今回、クレディセゾンがQlikViewを採用した理由としては、(1)複数システムに分散し、フォーマットも異なる会員データを、一元的に表示・分析できる機能があったとこと、(2)中間集計や分析パターンの設計といったシステム要件定義が不要なため、導入・メンテナンスにかかるコストや期間を軽減することができ、ROIを実現できること、(3)データへのアクセスを高速なメモリ上で実行するため、膨大な会員データをリアルタイムで検索・照会できること、(4)専門的な分析知識が無くても、短時間で思いどおりの分析を行えること、などがあったという。