2018年5月18日19:41
みずほフィナンシャルグループ(みずほ FG)、Blue Lab、電通国際情(ISID)、富士通は、座席からの食べ物注文やキャッシュレス決済、観客のスマホへの映像配信といった「スマートスタジアム構想」における IoT 決済の一環として、キャッシュレス決済による決済付随情報の利活用と、ダイナミックプライシングの実現に向けた実証実験を開始すると発表した。ダイナミックプライシングとは、季節、時間帯など消費者の需給状況に応じて動的に価格を変動する手法となる。
具体的には、5月20日に富士通スタジアム川崎で行われる日本社会人アメリカンフットボール X リーグ PEARL BOWL 2018 の富士通フロンティアーズ 対オービックシーガルズの会場で行う。対象者は、みずほ銀行行員、ISID 社員、富士通社員を中心に事前募集した約100名となる。
同実証実験に向け、みずほFGおよび Blue Lab は、ISID の支援のもと、API評価環境を活用したIoT決済プラットフォームのプロトタイプを構築した。これにより、スタジアム売店に対する代金支払を、API 評価環境に登録された銀行口座からの振込により実現可能とした。また、富士通は、FIDO規格に準拠した「指紋」「虹彩」「顔」などの生体情報による本人認証技術を活用したチケットレス環境を構築し、チケット座席管理システムにノウハウを有するモーションピクチャーとともに、チケットレス入場の実証実験用スマホアプリを構築したそうだ。
具体的には、同実証実験の対象者は、実証実験用スマホアプリを用いることでチケットレス入場や、観客席に座ったままで売店への商品注文および事前決済を実施することができるという。
同実証実験では、決済付随情報の利活用を見据えて、チケット情報と購買情報を横断的に取得する仕組みの検証を行い、「ダイナミックプライシング」への活用に向けた課題の整理と評価を行うとしている。