2016年9月9日8:23
「au WALLET」の運営など、各方面で“老舗”の強みを発揮
1999年より電子マネー「WebMoney」を発行してきたウェブマネーは、2014年よりリアル店舗を含め国内外で幅広く利用できるMasterCardのブランドプリペイド機能付き「WebMoney Card」の発行を開始し、ブランドプリペイドビジネスの分野でもノウハウを蓄積してきた。KDDIグループの一員である同社は、これらのノウハウを、「au WALLET」の開発・運営にも生かしている。
ブランドプリペイドカード発行と同時にアプリもリリース
ウェブマネーは1999年よりネットワーク型電子マネー「WebMoney」の発行・販売および電子決済サービスの提供を開始した、いわば電子決済の“老舗”。PCオンラインゲーム、ソーシャルゲーム市場の急速な拡大に伴い、順調に業績を伸ばしてきた。
2007年には、インターネット上でWebMoneyをチャージしてお財布のように管理できる「ウェブマネー ウォレット」の提供を開始。2012 年にはリアル店舗でも利用できるリチャージ式プリペイドカード「WebMoney ストアーカード」をリリースした。
さらに2014年にはMasterCardのブランドプリペイド機能を活用した「MasterCardプリペイド付きWebMoney Card」(以下、WebMoney Card)の発行を開始して、WebMoney加盟店に加え、世界210 カ国以上・約3,810 万カ所のMasterCard 加盟店での利用を可能にしたほか、近年オンラインゲームの主流になりつつある、Webブラウザを経由しないネイティブアプリ内の課金にも対応できるようにした。
WebMoney Cardのリリースと同時に、スマートフォンアプリ「WebMoneyカードケース」の提供も開始。2015年冬に実施した、このアプリのダウンロードを促進するためのキャンペーンと同様の企画を、2016年夏以降も継続して実施していく意向だ。
「キャンペーンを通じて、ユーザーに、カードとアプリをセットで認知していただくことによって、一気に利用を加速させていきたいと思っています」(ウェブマネー 取締役兼営業部長 竹之内剛氏)
また、ギフト対応についても早くから取り組みを始めている。シート状のバウチャータイプから取り扱いを開始し、現在はPOSA カードをメインに展開。全国のコンビニを中心に販売されており、売り上げは好調だ。
さらに、2015 年3 月には、各種PINコードをオンライン販売する「WebMoney PINCOM」内に「Amazon ギフト券ショップ」をオープンし、「Amazonギフト券」の販売を開始。Amazonが運営する総合オンラインストア「Amazon.co.jp」以外の一般消費者向けオンラインサービスで「Amazon ギフト券」を販売するケースは、国内初となった。
「WebMoney PINCOM」にはほかにも任天堂などのショップがあり、いずれも順調に売り上げを伸ばしている。
※「プリペイドカード&ギフトカードガイドブック」から一部抜粋