2017年2月6日8:00
国際ブランドでは、旅行者向けにさまざまな特典・優待プログラムを提供しているが、Mastercardは、“プライスレスシティ”(Priceless Cities)という優待・特典プログラムを、ニューヨークやロンドン、パリ、シンガポール、香港などの世界中の主要都市で展開している。
2020年に訪日外国人旅行者4,000万人を目指した訪日旅行促進事業Visit Japanキャンペーンが展開されている日本でも、2015年7月から“プライスレス・ジャパン”(Priceless JAPAN)というプログラムが導入された(参考記事)。
“Priceless”は価格(Price)がない(Less)と解され、“無料”と誤解されているケースがあるが、“Priceless”には「値段の付けようがない」とか「お金では買えない」という意味がある。Mastercardでは、20年前の1997年からこの“Priceless”という言葉を広告コピーに採用していた。テレビコマーシャルや新聞・雑誌広告で使われていた「お金で買えないものがある。買えるものはマスターカードで」から新たに生まれた“Master Card Priceless”という広告のキャッチコピーには、「買うことができるものは、マスターカードで買うことができます。でも、お金で買うことができないかけがいのない“もの” (夢、思い出など)を得るために、マスターカードがサポートします」との気持ちが込められている。この広告は、当時アメリカなどで100以上もの広告関連の“賞”を獲得したといわれている。
“Priceless”のキャッチコピーを導入してから14年後の2011年にニューヨークで始まったMastercardのプライスレス・シティ(Priceless Cities)の優待・特典プログラムにも、「お金で買うことができないかけがいのないものを得るために、マスターカードがサポートします」という気持ちが込められている。Mastercardのプライスレスシティ(Priceless Cities)は、マスターカードのカスタマーロイヤルティプログラムで、マスターカード会員のみが利用できる優待・特典プログラムである。
マスターカードの優待・特典プログラムであるプライスレスシティ(Priceless Cities)は、ニューヨーク、ロンドン、ホノルル、北京、香港、シドニーなどで、Mastercard会員に特別な体験や優待・特典を提供している。プライスレスシティ(Priceless Cities)プログラムは、ニューヨーク、ロンドン、パリなど当初都市ベースで展開されていたが、“プライスレス・ジャパン” (Priceless JAPAN)のようにナショナルベースで展開されている国も、日本のほか、ニュージーランド、アイルランド、UAEアラブ首長国連邦、エジプト、パラグアイ、南アフリカなどがある。
プライスレスシティ(Priceless Cities)プログラムが最初に導入された北米では、ボストン、シカゴ、ハワイ、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、トロント(カナダ)、バンクーバー(カナダ)といった都市で導入されている。
ヨーロッパでは、パリ(フランス)、ベルリン(ドイツ)、ミュンヘン(ドイツ)、アイルランド、ミラノ(イタリア)、ローマ(イタリア)、モスクワ(ロシア)、マドリッド(スペイン)、ストックホルム(スウェーデン)、イスタンブール(トルコ)、ロンドン(イギリス)といった都市、アジア・パシフィックエリアでは、シドニー(オーストラリア)、北京(中国)、香港、バリ(インドネシア)、日本、ニュージーランド、シンガポール、バンコク、プーケット(タイ)といった都市で導入されている。
Mastercardでは「Priceless Japan」により、日本全国の多岐にわたる特別な体験や優待といった特典を、カード会員に提供している。具体的には、カード利用率の高い「ショッピング」、「旅行」、「飲食」、「エンターテインメント」の4分野で、それぞれ特別な体験やイベント、格別の優待を得られる機会を提供しているそうだ。