2017年3月12日9:00
ファストフードでモバイル事前注文決済の導入が進んでいる。スターバックスが先鞭をつけ、チポトレやダンキンドーナッツなどがつぎつぎに導入を決めている。
利用者はカウンターに並んで注文する必要がなく、レジで支払うこともない。アプリで事前に商品を選択し、支払いを済ませておけるからだ。店舗のメリットはレジの混雑解消と、取りっぱぐれがないこと。
ここに目をつけたのがMasterCard。オーストラリアでスタートしたモバイル注文サービスのQkr!(クイッカー)を進化させ、事前注文決済ができるようにした。それがQkr! with MasterPassである。
ターゲット市場はファストフードやカフェ、バー、クラブ。MasterCardの調査では、レストランの決済にかかる時間は約12分。それを事前注文決済で解消できる。スタートは2017年の夏以降となる予定だ。
従来のQkr!はオーストラリア以外にコロンビアや英国で使われているが、新たに6市場へ拡大した。ブラジル、カナダ、アイルランド、シンガポール、南アフリカ、そして米国である。