2017年3月29日8:49
空港隣接のホテルとして訪日外国人の利便性を向上
広島エアポートホテルは、日本人や訪日外国人旅行者などの利便性向上に向け、決済手段の拡充に力を入れている。日本人が便利に利用できるクレジットカード、電子マネー決済の導入に加え、訪日外国人旅行者に対し、銀聯、外貨建てカード決済サービス、新韓(シンハン)ハウスカードの提供を行っている。
宿泊者の利便性向上に向け決済手段を充実
広島エアポートホテルは、年間利用客数が中国地方トップを誇る広島空港に隣接しており、空港周辺には多数のゴルフ場やアクティビティ施設があり楽しめる。また広島県をイメージした日本庭園へのアクセスも良いホテルだ。さらに、地産地消の食事やさまざまな宿泊プランの提供により、広島空港のアジア各地への直行便運航拡大などに伴い増加する訪日外国人客の間でも、着実に支持を広げている。
同ホテルでは、各種クレジットカード、「楽天Edy」、「iD」、「WAON」の電子マネー、中国人観光客などが便利に利用できる銀聯を導入していたが、2016年11月17日より、外貨建てカード決済サービス(DCC:ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)、新韓ハウスカードの取り扱いを開始している。外貨建てカード決済サービスは三井住友カードと、新韓ハウスカードは九州カードとの提携によりサービスを提供している。
外貨建て決済サービスと新韓ハウスカードは、広島空港ビルディングではすでに導入していたが、国内だけでなく海外からの訪日外国人観光客が着々と増加していることに対応し、導入を決めた。広島エアポートホテルは、広島や尾道、呉、三原、東広島などへの出張利用者や観光客などを中心とした日本人利用者も多いが、2~3年前から訪日外国人観光客の宿泊も増えており、現在20%ほどの比率となっている。アジア、ヨーロッパをはじめ、アメリカからの訪日外国人も目立つ。
現状、外国人旅行者の多くが、事前予約をしているため、決して外貨決済や銀聯、新韓ハウスカードの利用が多いわけではない。ただ、「国際空港の横にあるホテルとして、当然のサービスとして導入すべきと考えました。近年は個人旅行者が増えており、2020年に向けてさらに増加が見込まれるため、利便性向上の1つとして対応しています」と、広島エアポートホテル 企画広報部 副支配人 松本公氏は説明する。
訪日外国人旅行者に対しては、広島空港からの広域ルート(2つの世界遺産、瀬戸内しまなみ海道、西条酒蔵など)の提案をすることにより、宿泊してもらえるように努めていきたいとしている。松本氏は、「たとえば、広島空港に到着した旅行者が当ホテルに宿泊していただくと、到着されたその日のバス予約が不要となり、翌日の朝から1時間ほどで広島での観光が可能となります」と話す。
iDやWAONは少額決済を中心に利用される
モバイル決済サービスの導入を検討
なお、iDやWAONといった電子マネーはレストランやお土産などの少額な支払いを中心に利用されているそうだ。
今後の決済サービス拡充の構想として、たとえばiPhoneやiPadなどと連携し、持ち運び可能なモバイル決済サービスを導入できれば、「フロアのシートにお座りいただいた状態で決済していただけるため、サービスが向上するのではと考えています」と松本氏は笑顔で語った。