2015年8月17日13:20
東武ワールドスクウェアは、ユーシーカード(UCカード)と提携し、海外のカードホルダーがカード決済時に自国通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の取り扱いを開始すると発表した。
東武ワールドスクウェアは、日本と台湾、台湾と日光市の更なる観光友好促進と地域活性化に取り組んでおり、2015年10月4日には、25分の1縮尺で製作した台湾のランドマーク超高層ビル「台北101」の展示を開始するほか、東武グループ全体としても、訪日外国人観光客向けサービスの拡充を図っている。今後台湾をはじめ各国から訪日外国人観光客の一層の増加が予想されるという。
東武ワールドスクウェアは、2013年9月より銀聯カードを使用可能にする等、訪日外国人観光客向けの決済環境の整備を進めてきたが、さらに訪日外国人観光客の増加が見込まれることから、園内でクレジットカードを利用できる場所(チケットブース・売店・レストラン等)を全7カ所へ拡充し、銀聯カードに加え、DCCを全店舗で取り扱えるようにする。
UCカードは2009年に日本で初めてDCCビジネスに参入し、国内DCCアクワイアラとして最大の30種類の通貨対応、また、日本で唯一、複数メーカーの端末を供給できる体制を整えているという。さらに、機能面にとどまらず、外国人向けのサービスガイドを複数言語で作成する等、加盟店やカードホルダーにとってDCCが使いやすいものになるように、サービスの向上に取り組んでいるそうだ。
なお、DCC とは、海外でカード決済を行った際、「現地通貨」と「カードホルダーの自国通貨」のうち、どちらで決済するかを選択できるサービスとなる。訪日外国人がクレジットカードを日本で利用する場合、利用時には円建てで決済する。その後、カード発行会社が定める為替レートにて自国通貨へ換算された決済額が利用者に通知され、利用額を支払う流れとなる。DCCに対応したクレジットカード決済端末を使用すると、カード利用時に自国通貨での支払金額が利用者へ提示され、通常通りの円建て決済と、自国通貨決済のうち、どちらかを選択できる。