2015年6月26日13:40
プリンスホテルは、ユーシーカード(UCカード)と提携し、訪日外国人旅行者への対応として、カード決済時に、決済する通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の導入を開始すると発表した。
今回プリンスホテルは、30の国・地域の通貨に対応した端末による決済サービスを導入することにより、訪日外国人旅行者の利便性の向上に努めるとともに、アジア、ヨーロッパに限らず、世界各国の利用者の取り込みを図っていくという。まずは、2015年7月1日から、新宿プリンスホテルとサンシャインシティプリンスホテルなど都内ホテルより導入を開始し、全国のホテル、ゴルフ場、スキー場への導入を目指す。
通常、訪日外国人旅行者がクレジットカードを利用した場合、円建てで決済し、為替レート確定後に自国通貨で換算された決済額が利用者に通知される形となっている。今回、「多通貨決済サービス」を導入することにより、カード利用時に自国通貨での金額も提示され、円建てと、自国通貨のどちらかを選択することが可能となる。自国通貨での決済を選択した場合、その場で提示された金額で、請求額が確定。これにより、為替レートの変動リスクを気にすることなく決済できると同時に、ビジネス利用者はカード会社からの明細発行を待たずに、自国通貨で出張費等の経費精算が可能となる。今回の決済サービスの対象となるのは、VisaまたはMasterCardブランドのカードとなっている。