2017年5月15日19:04
三菱UFJニコスと日本カードネットワーク(JCN)、ジェーシービー(JCB)は、三菱UFJニコスとJR東日本メカトロニクス(JREM)が共同開発したクラウド型マルチ決済システム「J-Mups(ジェイマップス)」のうち、三菱UFJニコスが運営を担うセンター事業(電子マネーを除く)を、JCNのクラウド型決済システムのセンター事業と統合することで、2017年5月15日に合意したと発表した。
JCNは、ジェーシービーの子会社で、共同利用端末「JET-S(ジェッツ)」を通してカード会社と加盟店間の与信データのオンライン接続や売上データの伝送サービスなどを担う情報処理センター「CARDNET」を運営している。
「J-Mups」は、三菱UFJニコスとJREMが2012年7月に「クラウド型マルチ決済システム」として開発した。拡張性・高速処理と、PCI DSSに準拠した安全性を売りに、クレジットカード、電子マネー、共通ポイントなどの決済およびサービスを処理できるシステムとして導入加盟店を拡大させている。
今回の合意により、三菱UFJニコスのクラウド型サーバーを有する「J-Mups」のセンター事業とその運営業務を、CARDNETの運営実績・ノウハウを持つJCNが2018年3月に承継する。JCNは、自社で保有するセンター運営の技術・ノウハウに加え、「J-Mups」のクラウド技術・ノウハウも活用し、JCNのクラウド型決済システムのさらなる拡充を目指す。
一方、三菱UFJニコスは「J-Mups」のセンター業務を切り離すことで、既存加盟店へのサービス拡充や新規加盟店の開拓に一層注力でき、より効果的・効率的な加盟店業務を推し進めていくという。