2017年8月29日9:00
RBS(Royal Bank of Scotland)はロンドンIT部門から今後3年間に正規雇用者の40%、650人を解雇すると発表した。さらに、契約社員の65%、230人も削減する。
2016年には2,200人のITスタッフがいたが、2020年までに950人になる。フィンテックが銀行サービスに新たな風穴を開けようというこの時期に、なぜ大幅ITリストラなのか。
コスト削減で生き残りをかけるためである。IT関連はイギリスからインドへと移管。オフショアでの開発運営になる。
RBSは2018年にNatWest Holdingsの傘下に編入され、英国とアイルランドをターゲットに、いままでよりシンプルで小さな銀行をめざす。テクノロジー関連コストは年々増加傾向にある。身の丈に応じた組織へ再編するという計画だ。
英国内の雇用を守るべき銀行が、オフショアへ舵を切ることに対し、非難の声が上がっている。