2010年11月01日9:00
全世界の非現金取引の成長率は2007年が7%、2008年は金融危機後にもかかわらず9%の伸びとなった。これらのトレンドから推測すると2009年も継続して伸びたとみられている。
ペイメント業界にとっては心強いレポートが発表された。「The World Payments Report 2010」である。
2008年の成長を後押ししたのは、中国29%増、南アフリカ25%、そしてロシア66%だった。ロシアの非現金取引成長率は驚異的だ。
非現金取引でもっとも利用されている決済手段はカード。世界的にみると、58%がカードを利用していることがわかった。
非現金取引で急成長しているのは、携帯決済とEコマース決済だが、トランザクションボリュームでみると、まだごくわずかなシェアとなっている。
技術革新、規制強化、厳しい競合環境、顧客ニーズの変化は、ペイメントビジネスのバリューチェーンに大きなインパクトを与えている。アイデア次第で現金を新たな決済手段に置換えられる環境が整ってきた。
調査を実施したのはコンサルティング会社のキャプジェミニ、The Royal Bank of Scotland、そしてEFMA(European Financial Marketing Association)である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。