2017年10月26日6:30
大日本印刷(DNP)は、国際ブランドデビットカードの導入・運用に関わる機能を提供する「国際ブランドデビットカード 決済サービス」において、新たにMastercardブランドに対応したサービスを2018年夏より提供すると発表した。
これまで、国際ブランドデビットカードの決済サービスは、Visa、JCBに対応したものしかなかったが、今回DNPは、国際ブランドデビットカードへの需要の高まりを受けて、Mastercardにも対応した決済サービスを開発し、全国の金融機関のキャッシュレス化に向けたサービス展開を支援するそうだ。MastercardとVisaの両ブランドに対応した国際ブランドデビットカード対応の決済サービスは国内で初となるそうだ。
同サービスは、MastercardとVisaの2つの国際ブランドのデビットカードに対応し、カード発行、会員管理、利用履歴、残高管理等の機能をASPサービスで提供する。決済システムに必要な項目は予め基本機能として設定されており、金融機関などがサービスを導入時に、パラメータの設定変更により必要な機能を選択するだけで短期間での利用が可能となる。
また、外部サービスとの接続に必要な情報をオープンにする「オープンAPI(Application Programming Interface)」を採用して設計している。このため、金融機関の既存のサービスやフィンテック関連の新しいサービス、DNPが提供しているカードの即時発行サービスや口座開設アプリ等とのシステム連携が容易で、金融機関がサービスを拡張しやすくなっているという。
さらに、ペイメントカードの情報セキュリティ基準である「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」に準拠したシステム設計と運用を行っている。
DNPは、カード発行、プロセッシング、業務委託まで、金融機関の国際ブランドデビットカードの導入に必要なサービスや機能をトータルに提供することで、2020年に15億円の売上を目指す。