2017年12月31日9:00
2017年米国市場へ新規上場した中国フィンテックが低迷している。ウォールストリートジャーナルによると、2017年に16社が上場しているが、10社がIPO価格を下回っている。
これら中国企業が2017年に米国で株式を公開し調達した総額は、37億ドル。これは米国IPO資金調達額の約8%に相当する。
最悪の事態に陥っているのは、融資フィンテックの趣店集団(Qudian Inc.)。2014年3月創業で、2017年10月にIPOを果たした。その際、9億ドルを調達し、米国の大型IPOとして話題となったが、株価は46%も下落している。
株価が下落した中国フィンテックの多くは融資フィンテックだ。中国当局の上限金利規制の影響が大きい。融資フィンテックの中には上限金利36%を超える金利を課しているところがある。これらの企業は適切な開示を怠っているのではないか、という問題点も指摘されはじめた。