2018年2月13日8:00
日本郵便およびゆうちょ銀行では、「チーバくん」がデザインされたVisaプリペイドカード「千葉県版mijica(ミジカ)」を2018年4月2日から発行し、決済金額の一部を千葉県の子育て支援のために寄附することについて、千葉県から「チーバくんを活用した子育て応援事業」の協賛事業者の承認を受けた。2018年2月9日には、千葉県庁において、「千葉県版mijica」の発表と、「子育て応援事業協賛申請の承認通知書」の授与式が行われた。
千葉県では企業参画型の子育て支援事業を展開
千葉県では、子育てサポート日本一を目指し、県全体で子育て家庭を応援するため、事業者の協力を得て、「子育て応援!チーパス」事業、「チーバくんを活用した子育て応援事業」という企業参画型の子育て支援事業を展開している。
今回、日本郵便関東支社およびゆうちょ銀行関東エリア本部の「チーバくんを活用した子育て応援事業」の申し出を受け、「子育て応援事業協賛申請の承認通知書」を授与することとなった。県内で7番目の取り組みとなるが、「今後も本事業にご協力いただける事業者の方々の拡大に努め、子育て家庭を応援する機運の醸成を図っていきたい」と千葉県健康福祉部長 飯田浩子氏は語った。
なお、「子育て応援!チーパス事業」は、チーパスの協賛店でカードを提示すると、いろいろな子育て応援サービスを受けることが可能だ。また、2016年4月から、子育て支援パスポート事業の全国展開が開始され、全国展開に参加する41道府県において、チーパスを利用できるようになっている。
イオン、クオカードなどが千葉県の企業参画型子育て支援事業に承認
千葉県の企業参画型子育て支援事業は、イオンが2012年2月14日に、電子マネーカード「ちば子育てWAON」の発行で初めて承認された。その後、千葉興業銀行、コカ・コーラボトラーズジャパン、サントリービバレッジサービス、クオカード、ダイエーが承認されている。2018年1月時点での寄付金の累計は2,146万4,189円。同事業の協賛による寄附金により、県庁本庁舎2階および各出先機関におむつ替えや授乳ができる「赤ちゃん休憩室」を整備した。また、次世代を担う若者が、将来親となり、子どもを育む意味について考える契機とするため、「次世代を担う若者への子育て講演会」を行っている。平成29年度からは、乳幼児連れの親子が安心して外出できる環境作りのため、屋外でおむつ交換や授乳ができる移動式赤ちゃん休憩室一式を市町村に整備し、イベントなどで貸し出しを実施する。
日本郵便とゆうちょ銀行では、4月2日から、千葉県所在の郵便局(簡易郵便局を除く)およびゆうちょ銀行の店頭窓口での申込手続終了後に、Visaプリペイドカードmijicaを即時発行する。また、千葉県との提携により千葉県版「mijica」の利用金額の0.1%を「千葉県安心こども基金」に寄附する。mijicaは、店頭窓口に加え、Webサイトからも申し込み可能だ。
日本郵便関東支社経営管理部長 常木 治彦氏によると、千葉県内の7名の郵便局長を中心に、2014年10月に千葉県と締結した包括連携協定を中心にmijica発行の検討を進めたという。これまで、包括連携協定書に基づき、高齢者が安心して暮らせる地域社会づくりに向けて『「ちばSSKプロジェクト」等に関する協定』を締結。また、オリジナルフレーム切手の発売などを行っている。
「仙台」「熊本」「札幌」で発行、幅広い層の利用者が気軽に利用可能
mijicaは、2017年1月に宮城県仙台、熊本の一部の郵便局で施行サービスを開始した。2月からは札幌市内のmijica取扱郵便局・ゆうちょ銀行窓口での即時発行およびWebでの申し込みを開始したが、加入年齢が12歳からであり、中学生や高校生などが気軽に利用でき、クレジットカードを利用しない層も含め、「幅広くお持ちいただける商品となっています」と、ゆうちょ銀行 関東エリア本部長 永井俊太郎氏は話す。
mijicaは、ゆうちょ銀行がイシュア(カード発行会社)となり、カード発行業務等はクレディセゾンに委託している。利用者は、Visa加盟店でmijicaを利用すると、月間利用金額2,000円につき、クレディセゾンの「永久不滅ポイント」が1ポイント(5円相当)、地域に密着したポイント優遇店ではさらにポイント優遇(2倍、一部店舗は3倍)される。
なお、mijicaの都道府県単位での発行は千葉県が初となる。これまでの決済単価は約2,000円で、利用者の稼働率は想定よりも高いそうだ。