■ICカードとは?
IC(集積回路)を内蔵しているカードのことで、磁気カードなどと比べ、記憶容量の増大によるセキュリティ性の向上、マルチアプリケーションへの対応といった特徴がある。ICカードは「接触型」と「非接触型」に分類される。ICカードの国際規格については図を参照していただきたい。
■接触ICカード
接触ICカードはカードに搭載されたICチップの接点をスロットに差し込んで利用する。国際規格はISO/IEC 7816。
■非接触ICカード
非接触ICカードは、リーダライタに近づける、かざすだけで、カードに内蔵したICチップのデータを読み書きできるタイプである。接触型のICカードに比べ、記録容量や安全性は劣るが、かざすだけで瞬時に動作する操作性、そしてカードやリーダライタの物理的な磨耗がないため、メンテナンス性にも優れるというメリットがある。非接触ICは2000年代に入ってから急速に普及し、ICカードの需要と利用分野を、一気に広げることになった。非接触ICカードの国際標準は「ISO/IEC 14443」である。国内では独自規格のFeliCaが普及している。
● 非接触ICカードの国際標準は「ISO/IEC 14443」