2018年4月5日9:00
2018年1月に欧州で施行されたPSD2は、決済業界に大きな変革をもたらしているが、航空業界の決済も変えようとしている。PSD2は金融機関のAPI公開と、データやトランザクション情報のシェアを義務づけたもの。
IATA(国際航空運輸協会)は欧州における新しい決済プロセスをテストしていると発表した。清算システムをこれまでより格段に速く、透明性の高いものにし、航空サービス利用者の利便性を高めるためである。
英国やEUは銀行間リアルタイム決済サービスを提供しているが、金融機関以外も利用できるようになったため、IATAも新たな支払い方法について検討を開始した。
リアルタイム決済ネットワークに接続すれば、その効果は80億ドルを超えると予測されている。これまでカード手数料やチャージバック費用、不正対策費用としてカード会社へ支払っていた額を削減できるからである。