2018年5月22日13:17
ハードウエア・セキュリティー・モジュール(HSM)を提供するウティマコは、このほどマイクロフォーカスからアタラHSMおよびESKM事業部門を買収する意思を発表した。対象の事業部門は、2017年9月にヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のソフトウエア事業がマイクロフォーカスと合併するまで、ヒューレット・パッカード・エンタープライズが所有していた。
ドイツを基盤とするウティマコは、35年以上にわたりHSM市場において汎用HSMを提供するメーカーとなる。ウティマコは、OEMやチャネルビジネス・パートナーを介した間接販売に重点を置き、自動車、政府、メディア・エンターテインメント、スマートメーターリング、半導体、電気通信、銀行・金融サービス業界など、さまざまな業界向けにSecurityServer(セキュリティーサーバー)製品ラインを販売している。ウティマコはこれまで、長年にわたるドイツ銀行協会の認定(DK)によりドイツ国内市場での強みを有し、最近ではセキュリティーサーバー製品ラインでPCI認定を取得した。
電子決済HSMブランドの1つであるアタラの買収により、ウティマコは、特に米国、英国、アジアで銀行や金融サービス企業にアクセスすることが可能となる。
なお、同取引を完了するには、所定の慣例的な規制当局の承認が必要であり、2018年秋に完了する予定だ。