2010年10月13日9:00
米小売業では、国際ブランドがつかないハウスクレジットカードが復活している。リーマンショックまでは、特定のストアだけで使えるハウスクレジットカードより、汎用的に使える国際ブランドカードに人気があった。
しかし、小売業にとって国際ブランドがついた提携カードは、期待したほどの効果がなかった。
小売業にとってカードは自社の顧客囲込みが目的であり、自社の売上に貢献するものでなければならない。国際ブランドカードでは、それが実現しなかった。
大手流通のターゲットは、今年ハウスカードへの回帰を発表。国際ブランドカードの発行を中止した。
シティはゼイル(Zale)のハウスカード契約を締結するにあたり、年間最低取扱高のバーを6億ドルから3.15億ドルに引下げた。
キャピタルワンは衣料百貨店コールズ(Kohl’s)のハウスカード発行契約をチェイスから獲得。ハウスカードにも注力していく。
米国ではクレジットカード規制強化によって収益が悪化。ブランド費用などのコスト削減にハウスカードは役立つ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。