2018年7月26日6:40
ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と協働し、東京2020オリンピックを目指すトップアスリートの強化支援を目的に、「JOCオリンピック選手強化寄付プログラム with Visa」を新たにマッチング形式で開始すると発表した。2018年9月から2年間(予定)を予定している。2018年7月26日には、KITTE アトリウム (東京都千代田区)で記者説明会を開催した。
Visaカード保有者は直接1口500円から寄付が可能
寄せられた寄付が2倍になってアスリート支援へ
「JOCオリンピック選手強化寄付プログラム with Visa」は、Visaカード保有者が自身のカードを利用して、東京2020オリンピックを目指すアスリート支援を目的に寄付すると、その金額と同額をVisaは上乗せして寄付するマッチング式プログラムだ。Visaカードを保有者であれば誰でも、アスリート支援を目的に、直接1口500円から寄付が可能だ。
ビザ・ワールドワイド・ジャパン 代表取締役社長 安渕聖司氏は、「いわば皆様から寄せられたご寄付が2倍になって届きます。アスリートを支援することで、2年後のオリンピックを盛り上げていきたいです」と説明する。寄付金の総額はJOCを通じて東京2020オリンピック実施競技団体へ分配、東京2020オリンピックを目指し、世界選手権などで活躍するアスリートのための強化費として活用される。
東京2020オリンピックの開催が2年後に迫ってきた。Visaは1986年から唯一の決済テクノロジーのスポンサーとして、30年以上にわたりオリンピックのワールドワイドスポンサーとして、オリンピックをサポートしている。
Visaは30年以上にわたりオリンピックをサポート
2020年は最もイノベーティブな大会に?
Visaでは、テクノロジーの活用により、アスリートや観客に対し、革新的で、便利、かつ安全な決済方法を提供してきたという。Visaカードは、オリンピックのチケットやオフィシャルグッズ、会場内での飲食物の購入に唯一購入できる国際ブランドだ。
2012年のロンドンオリンピックではサムソンと提携してNFCモバイル決済、2016年のリオオリンピックではVisaアカウントでの決済を可能にする指輪(リング)、2018年の平昌オリンピックでは決済対応グローブなどで支払いが出来る製品を開発している。JOCの竹田恆和会長は、「2年後の2020東京大会でも、市場最もイノベーティブな大会になると期待しています」と述べた。
また、Visaでは、2000年からは、出身国や経歴にかかわらずアスリートを支援する「Team Visa」を立ち上げて、400名以上のアスリートの夢を支援してきた。東京五輪2020年に向けては、サーフィンの五十嵐カノア選手、競泳の瀬戸 大也選手、BMXの中村 輪夢選手をTeam Visaの最初のアスリートに迎えている。安渕氏は、「幅広い競技種目、多様なバックグラウンドからなるチームVisaアスリートを拡充していきたいです」と意気込みを見せる。
Visaでは、2015年から、トップアスリートの強化支援をするための寄付プログラムである「with Visa」を展開しており、多くのアスリートをサポートしている。今回、「JOCオリンピック選手強化寄付プログラム with Visa」を新たに開始するが、JOC公式ウェブサイト内の寄付プログラムページは2018年9月に更新予定だ。
寄せられた寄付金で夢の実現に向け挑戦するアスリートを支援
選手の夢をサポートできる体制の整備が重要
JOC 竹田会長によると、「寄せられた寄付金は、選手の強化合宿、用具の購入、療法の収集、自らのコンディションを整える、メンタルのケアなど、スポーツ医科学のサポートにも利用させていただくことになっています」とした。
2020東京五輪に向けては、聖火リレーの出発地や出発日、競技の日程、チケットの購買価格、マスコットの名前などの準備も進んでいるが、何より日本選手団の活躍が重要だ。2016年のリオの五輪は金12、銀8、銅21個を獲得し、入賞総数も88という過去にない最高の成績を収めることができたが、2020東京大会は金メダル30個、世界第三位を目指す。また、全競技団体が入賞を目指すとした。
記者説明会当日は、ロンドン2012オリンピック ボクシングミドル級金メダリスト、WBA世界ミドル級王者の村田諒太選手も登壇し、フリーアナウンサーの加藤綾子さんとトークセッションを行った。村田氏は、金メダルを獲るまで、選手をサポートできる体制の整備が重要とした上で、「キャンペーンで皆さんにサポートしてほしい」と呼びかけた。