2018年10月9日17:00
海外送金サービス「PayForex」を運営する、資金移動業者のクイーンビーキャピタルは、ローソンおよびナチュラルローソンに設置されているマルチメディア端末「Loppi」を活用し、自国の電子ウォレット経由でレジから「日本円の受取」を可能にした訪日観光客向けサービス「PayForexCash」を、2018年10月11日からスタートすると発表した。
第1弾として、香港のタートアップ企業「TNG FinTech Group」が香港で展開する電子ウォレットサービス「TNG Wallet」の利用者が訪日時に「PayForexCash」を利用可能だ。
同社では、「PayForexCash」の特徴として、①日本国内のローソンおよびナチュラルローソン1万3,546 店(2018 年 8 月末日現在)で、1 回につき9,999円以下の両替資金を受け取れる、②作業工程および専門性の観点から対応が難しいとされていた店員による両替の資金管理なしに、現金を払い出せる、③両替所での両替よりも、日ごろから利用している電子ウォレットから直接引き出せるため、コストが低く、安心して日本円を入手できる――という3点を挙げた。
なお、現在は出金サービスのみの展開だが、余り外貨の入金サービスについても、今後検討するそうだ。また、初年度は、香港からの訪日観光客の延べ約 50 万人の利用を想定している。
今後は、日本国内の他の大手流通企業でのサービス展開による利用環境のさらなる拡大のほか、訪日旅行者ランキングトップ10の国々である中国や韓国、台湾、アメリカ、ヨーロッパなどからの訪日客に利用してもらえるよう検討する方針だ。