2018年11月13日22:49
Visaは2018年11月13日、同社のファストトラックプログラムを拡大し、次世代のデジタル決済ソリューションの開発を進めるアジア太平洋地域のフィンテック企業を支援すると発表した。ヨーロッパや中米ですでに実施されている同ファストトラックプログラムでは、フィンテック(FinTech)企業の持つ決済ソリューションとVisaのグローバルネットワークであるVisaNetとの統合が迅速化されるという。
11月より、アジア太平洋地域のフィンテック企業は、最短4週間でVisaのグローバルネットワークに参加可能だ。同ファストトラックプログラムは、フィンテック企業の現実に対応し、ネットワークへの参加条件の簡素化を含めた手続きの迅速化など、Visaのパートナーであるフィンテック企業のニーズに応えるものとなる。さらに同プログラムでは、フィンテック企業とすでにVisaの認証を受けているプラットフォームやスポンサーとなっている銀行との接続が可能だ。
フィンテック企業向けファストトラックプログラムは、Visa の決済機能へのアクセス、新たな手数料、合理化された手続きなどの、新しい商用フレームワークを提供する。6月にヨーロッパ、10月に中米で開始された同プログラムは好評で、このほどアジア太平洋地域のフィンテック企業にも適用される運びとなった。アジア太平洋地域ではまず、ウォレット、分割払い、デジタルバンキングといったバーティカル市場での革新に携わるフィンテック企業の支援を目指す。